突発的に、ジュニうつコバナシ。むしろジュニ鬱。
っつーか緊縛…てほどのものでもないけども。
ちょっとでもそんなんがイヤな人は回れ右。
おｋ！バッチ来い！て人は期待しないでお進みください…。
微えろいけど大したことは書いてない。R-15にするか否か…性表現よりむしろ心情的な意味で。
そんな毎度の相川クオリティです。
(そのうちたたむよ→畳んだよ＆カテゴリ変更@8/10)

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【臨】恋を名乗らぬ鎖の温度【ジュニうつ】
　
　
「ねぇ、縛ってよ」
　宇都宮の言葉はいつだって唐突だ。
「……は？」
　何をどうして、そんな酔狂な、気違いじみたことを言い出すのか、東海道には理解することができない。理解しようとも思えない。
　水と油のごとく分かたれた、混じり合わない、相容れない関係。
　それなのに偽の慾に浮かされ身体を交えているというのは、運命の悪戯と言うには皮肉が過ぎる。東海道は、あまり捻くれた物言いを好まないのだ、宇都宮と違って。
「それか、君を縛らせて」
　言うなり宇都宮は、東海道の両腕を掴んで押し倒し、馬乗りになって、その頭上、ベッドヘッドの縁に浴衣の帯紐で括り付けた。
　力にはそれなりに自信のある東海道も、自分と同等の体格を持つ男に取り押さえられれば抗いようがない。宇都宮はツボを心得ているから尚更だ。日本鉄道から背負い続ける本線の名は伊達じゃない。
　そんな感心をしている場合ではなく、また昨今の連れ込み宿…もといラブホテルには珍しく紐と一体化していない浴衣を恨めしく思っている場合でもない。
「何のつもりだ、離せ」
　見事な手際に呆気にとられもしたし、また些か怯む心もある。
　けれどそれらを窺わせず冷静な声音を保って告げると、宇都宮は不似合いなまでに軽やかな笑みを浮かべて見せた。
「東海道は、縛ってって言っても縛ってくれなさそうだから、先に縛っちゃった」
　ね、このまましよ。
　そう囁いて、婀娜っぽく笑う。
　肌蹴た浴衣の合わせから蒼白い肌を見せつけて。
「こんなことがしたいなら、こういう嗜好を好む奴のところに行け」
「あの人に縛らせるとアトが大変なんだよ。……後処理という意味でも、傷跡という意味でも」
　知りたくもなかった解説をご丁寧に付け足して、宇都宮はまた微笑んだ。
　脈絡のない指示語は、けれど確実にただひとりを指している。
　宇都宮にとっての、『唯一』を表す言葉。それぞれ別の『唯一』をふたつ持つ彼にとって、東海道は、ある意味『唯一』ではあるけれど、それを表す言葉はこの世に存在しない。
「可哀想な東海道」
　東海道の浴衣を乱し、裸の胸を、脚をまさぐりながら宇都宮が笑う。
「僕みたいな『私鉄上がり』に、こんな風に身体を良いようにされて、欲を育てられて搾り取られて」
　痛みさえ覚えるほどに強く握り込まれても萎えない中心は、それだけ欲望の強さ深さを東海道に知らしめる。
　跨った宇都宮の奥深くに押し込められ、それで飽きたらずさらに最奥を暴き侵略したいと訴える。
　戒められた両腕のもどかしさが異常な快楽に読み替えられる。
　間違っている。
　この行為も、この関係も。
　この反応も、この感情も。
　宇都宮を抱く度、東海道は彼の心を戒める鎖を実感する。その鎖が何で出来ているのか、すべてを知ることは出来ないが、東海道もまた、その鎖の一部なのだ。
　その鎖を断ち切る日はきっとこの先も来ないだろう。
　ならば、新たな鎖をかけてしまいたい。他の者の入り込む余地のない、東海道だけで出来た鎖で。
　……そう思って気がついた。
　縛って、と言った宇都宮の真意。
　東海道の独り合点かも知れないけれど。
　縛れるものならとっくに縛っているさ、声には出さず、胸の内だけで呟いて、腰を突き上げる。押し殺した喘ぎが鼓膜を震わせ慾を煽る。
　腕を縛る帯紐の布、その感触は、戒めと呼ぶには軽く温かい。どうせなら堅く重い、冷たい鎖でも用意すればいいのに、と、慾に煮えた頭の片隅で禄でもないことを一瞬だけ考えた。
　
　
　　　fin.
　
　
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あは☆
突発的にうｐってみたジュニ鬱…ってか東海道本線様まで鬱ってどうすんノー！みたいな。
７月頭(だっけ？)に、某所でうったんを縛ったりなんだりえろいことしたろぜな企画があると聞きまして、そこの企画開催期間にはとうてい間に合わないし、投稿作品の素敵さに比べてうちの右鬱どうなのコイツこの鬱ったんは、とか思ったのでこそりとこっちにひとりうｐ。
さらりと何かほのめかされてますが、掘り下げちゃイヤン♪←
（フツーは受けの人縛るんじゃないの、攻めの人縛ってどうするの、とかゆー苦情は受け付けない！　だって私、攻めの人縛る方が好きなんだもんｗｗｗｗ）