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でんしゃのひと萌えブログ。 遅延も萌えれば人生三倍楽しいぜ! (毎朝デフォで数分遅れる子に乗ってますのでね…)
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【臨】茨道FC / 第二戦、勝利?
はい。
先ほど擬人化王国Ⅱで発行されるメトロアンソロ『メトロ9Mix』の原稿を主催サマにお送りしました。不備がなければOK、なはず…。
どきどき。

FCですよ!
茨道FCですよ!
ファンクラブでなくて副都心×千代田ですよ!(笑)
……むしろ茨道ファンクラブの部長とか会長とかでもいいよ、茨でも好きって言ってくれる人が増えるなら!
(増えるより前に現れるだろ、とかは言ってはいけない)

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てことで、FCを布教してみるコバナシ。
FC+TN。両方出来上がり済み。
ネタ的にR指定。ていうかアホらしい下ネタですすみません(先に謝っておく)。
だが長い。
…すみません(先に謝っ)



   *   *   *


『○○、始めました』


お昼時のメトロの食堂。
千代田の目の前には副都心、隣には南北、その前に東西、という配置は割とよく見られる光景なのだが。
目の前に座る、基本的に不遜な年下の恋人に、大変微妙な表情で見つめられながらは食べづらい。
「――何」
視線に堪えかね、夏期限定・冷やし梅とろろそばをすする手を止めて尋ねると、副都心は大変微妙な表情のまま口を開いた。
「……千代田さんって、麺類キライなんじゃないんですか?」
「え? いや、別に」
キライだと言った覚えはもちろん、そんな素振りを見せた覚えもない。
「何言ってんの。千代よく夏になると梅とろろ食べてんじゃん」
ハヤシオムライスをスプーンで掬って食べながら、南北が不思議そうに首を傾げる。
「そういやラーメンとか、あったかいのはあんま食ってんの見てない気がするな」
天ぷらそばに半チャーハンを追加した東西は、口の中のチャーハンを飲み込んでから呟いた。
「……湯気で眼鏡が曇って、食べにくいからね」
「ああなるほど」
ため息混じりに答えてからそばをすする千代田にそろって頷いた東西南北コンビに対し、副都心はまだ得心のいかない顔をしている。
「でも去年の夏も、僕が知る限り一度も麺類頼んでいませんでしたよ」
「君と食べてたからだろ」
「は? なんで?」
副都心より先に問いかけた東西の前で、南北は露骨に不機嫌な表情になった。
「東西のバーカ」
「なんでだよ!」
「――ああ、それでですか……」
大きく頷いて、けれど副都心はまだ渋い顔だ。
「僕に綺麗な箸遣いを教えるために、ずっと定食ものにしてくれたんですね」
千代田のおかげで、確かに副都心の箸遣いは格段に上手くなった。副都心の箸遣いレベルがぐぐっと上がったおかげで、今やメトロで箸遣いに難があるのは半蔵門と南北だけだ。
おまけの効果として偏食も直り、未だに副都心は定食を頼む際に一品小鉢を付け足すことを習慣として続けている。――ちなみに南北は偏食も少しも改善されていない。
「ああ、そういやそんなことやってたな」
思い出した東西が、これで思い残すことはない、とばかりにエビ天をかじり、またそばをすすり始めた。南北の不機嫌の理由もわかったが、思い出して拗ねてるだけなので問題はないはずだ。
「それについては大変ありがたいんですけど……、初めて見たからですかね…なんていうか……」
「だから何だよ! もったいぶってイライラするなぁっ、言いたいことがあるならいつもみたいにはっきり言えばいいだろ!」
珍しく歯切れの悪い副都心に、我慢の効かない南北がスプーンを持ったままの手で副都心を指さした。
行儀が悪い、と言いたかったが口の中にそばがあるので、咀嚼しながら千代田は目線だけで南北を窘め副都心に先を促す。
「――目の前で音立ててすすられると、なんか、こう、クるものがありますよね……?」
「……っ!」
「――っ!? …っ、ゲホッ! ゴホッ……」
飲み込みかけたそばが気管に入りそうになるのを、千代田はすんでの所で回避した。
が、気持ち躊躇いつつも問題発言をした副都心の隣、江戸っ子らしい潔さでそばをすすっていた東西が、吸い込んだ勢いと同じかそれ以上の速さでそばを丸ごと吹き出した。テーブルの上に無残に散ったそばの一部がハヤシオムライスの皿にもかかり、南北がイスごと後ずさって声を上げる。
「ちょっ……東西! 何すんだよキタナイなあ!」
「ッ…ワリ、……ゲホッ……」
盛大に咽せて、苦しい呼吸の下から涙目になりながらも東西が謝罪を口にする。抗議を受けるべきは東西ではないのに、と千代田は思ったが、今はフォローをしてやる気にはなれない。
「ていうか! 副都心お前っ…千代になんてことさせてんだよ!」
副都心のくせに、と最近口癖ならしい抗議をする南北に、副都心がポーカーフェイスで口答えをする。
「イヤだなあ南北さん。それじゃ僕が無理強いしてるみたいじゃないですか。僕と千代田さんは恋人同士なんですから、ちゃんと合意の上ですよ。それに南北さんだって東西さんのしてるでしょう、そんな目くじら立てるコトじゃありませんよね」
「ッ、ゲホッ…副都心おまっ…」
「~~~~っ! ――東西のバカッ!」
また咽せながら東西が副都心を止めようとし、むむむ~~と眉と口をへの字に曲げた南北が、叫んだ勢いのまま立ち上がって駆け出した。
「――なんで東西さんなんですか?」
今のはどう考えても副都心に罵倒が向けられるべき場面だ。
自分でもそう思いつつ、だが他人事のような顔で首を傾げて見せた副都心に対し、東西は口ごもりつつ赤くなり、頭をボリボリ掻いてから立ち上がった。
「悪い、オレも行くわ」
「ごめん、迷惑かけるね」
「いや、その……。――とりあえずこっちどうにかしろよ」
「……そうだね……」
トレイを二つ持って席を立った東西を見送り、千代田はさてどうしたものかとため息をついた。
「君ね……、発言はTPOをわきまえて、後わざと相手の神経逆撫でするのもやめろって言ったよね」
半蔵門が場の空気を読まないのは、読む努力をしないからで、わかっていて敢えて口にする副都心とは話が違う。
「言えって言ったのは南北さんですよ」
分が悪いのはわかっているのだろう、副都心はほんの少しばかり拗ねた口調で口を開く。
「君なら適当に別の理由つけてかわすぐらいできるだろう」
「今回に限ってはそんな余裕はどこにもありませんでしたよ。――あなたのせいですからね」
さっきよりも明らかに、拗ねた顔と声。
理不尽な非難をぶつけられても、これ以上咎めることなどできやしない。
「……」
盛大なため息をついて、千代田はまだ半分ほどそばの残るトレイを持って立ち上がった。
「もう食べないんですか? それだけじゃ倒れますよ」
「……食べられるわけないだろう……」
あんな話を聞いた後で。しかも当の本人の目の前で。
険を含んだ一瞥をくれて、けれどすぐにふいと顔を背けた千代田の耳が赤くなっている。
「とにかく。こういう話は今後一切しないこと、いいね?」
気づいた副都心が口を開く前に背を向けて、早口で念を押して千代田はそのまま立ち去った。
見送る副都心はまた大変微妙な表情をしている。
「――あのひと、あれでよく今まで何もなく来ましたね……」
ほとんど業務でしか付き合いのない他社線はきっと、業務モードな千代田の隙を見つけることなどできなかったのだろうと容易に想像はつくけれど。日比谷や東西、有楽町あたりは家族的仲間意識の方が強いのだろうけれど。
……副都心にとっては、とても好都合な結果ではあるけれど。
冷たいだのつれないだの堅いだの言われているが、千代田は基本的に優しいのだ。
そんな千代田だから、あの日副都心に声をかけたのだろうし、副都心も惹かれたのだし、今のこの関係もあるのだけれど。
千代田が最近変わった、という評は副都心も耳にしている。
自分が及ぼした影響が少なからずあるのだと思えば嬉しいけれど、千代田に寄ってくる虫が増えるのはいただけない。
「虫除け対策、考えないといけないなあ……」
ひとりごちて、とりあえずあとで千代田に差し入れを持って行こうと決める。
あれだけで足りるわけがない。けれど千代田のことだ、時間に追われて夕食まで何も食べずに過ごしてしまう可能性が大いにある。けして小食ではないが、ワーカホリックというか、基本的に自分より業務が優先なのだ。
最近できたばかりの池袋エチカ内のメニューを思い浮かべながら、冷めてしまった肉じゃがコロッケ定食を食べる副都心だった。


   *   *   *


――同じようなネタを過去にどこかでやった気がする(気のせいじゃない)。
麺類すするのってアレだよね、ていう。
ただのそばじゃなくて、とろろ付なのがポイントです(貴様)。
でも私も山芋好き~v やらすぃ意味でなくて、ちゃんと本来の意味で上の口から食べる話で。
すり下ろしたのももちろんだけど、生のの歯ごたえもいいんだよね。
念押ししますけど山芋の話ですよ。
…なんでこんなことを念押さないといけないんだ……orz。

ていうかFにお箸の使い方を教えてあげる千代たんの話(そして焼き餅焼き南北きゅん)を書いてないなぁと思ってみる。
うちの千代田さんは、日比谷さん直伝なのでお箸の使い方がとても上手です。てゆか礼儀作法系全般OK。ちなみに有楽町にお箸を教えたのも千代田とか言う設定(笑。去年の夏、の話で書く予定)。
うちはFCでTNだけど、FvsNです。Cを巡って。――東西よ…。
さらに余談ですが、TNは南北きゅんがお口でしたげるっつってるのに東西さんがなかなかさせてくれないので、そんで南北きゅんご立腹なワケです。いろいろと事情があるらしいよ、わかってあげなよ南北きゅん(笑)。てゆかこの東西サンの事情なネタも、過去にどっかでやった気がする(気のせいじゃない)。
本編が思いの外長くなったので、TNおまけコバナシはとりあえずおあずけ。
っつか今書くべきはメトロじゃないと思います相川さん。


ていうか、このエントリもゆうべ書きかけで沈没したんだよね……。
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