たたむの忘れてたね……
ってことで？スカ誕コバナシ第二弾、まさかのKQ編です。
浦賀(KQ本線)×横須賀、…前提の、久里浜とスカさんの話。
一次です。
はーさまの一次の浦賀スカに感銘を受けての浦賀スカだけど、はーさまんちの二次ではない。たぶん。
続きからどうぞ～☆

【スカ誕一日遅、あるいはKQ編】


久里浜駅前のパチンコ屋脇には、コインレストランと看板を掲げた、インスタント食品の自動販売機が並んだコーナーがある。そこのたこ焼きやらフライドポテトやら、屋台と似て非なる不思議な安っぽい美味しさが横須賀は好きで、しばしば昼食や夜食をそこで調達する。
今日もお茶のペットボトルと一緒に焼きおにぎりを抱えて出てくると、呆れと苛立ちの混ざった声をかけられた。
「お前またそれで昼飯済ますのかよ」
振り向けば、目に痛い真っ赤なスカジャンを羽織った仏頂面の男。
「…見てたのか」
視線を斜め上、京急の高架に向けてから、目の前の久里浜に戻す。
「浦賀は？」
「え？」
「チッ、……甲斐性のカケラもないヤツだな……」
盛大に舌打ちをすると、久里浜は横須賀の手からペットボトルと焼きおにぎりを奪い去り、500円玉を押し付けた。
「堀ノ内」
「…は？」
「だから堀ノ内行けっつってんだよ！アイツ今日朝から打ち合わせだったから、終わったらすぐ来いっつってあるからもうじき着く」
「…………俺より京浜東北に優しくしてやればいいのに」
「うるっせえよ、さっさと行け」
「ありがとう。…差額はありがたくいただいておく」
プレゼントとして、などと付け足してやろうかとも思ったが、怒った久里浜に取り上げられかねないと思ってやめた。
堀ノ内から分岐する京浜急行の支線・久里浜線、その本線が、通称浦賀だ。
着かず離れず、一言では説明し難い間柄なれど、東海道や京浜東北とはまた違った意味で、横須賀にとって重要な位置を占めるひと。
朝、短いメールが一通届いていた。それだけで横須賀は充分だったのだが、そして浦賀も充分だと思っていたのだろうが、本線より威張っている…もとい存在感が大きいとか華があるとか評判の支線様の基準では、それでは全然足りなかったらしい。
「なんだかんだで、お人好しというか……良いヤツだよな」
久里浜に聞かれたら思い切り顔をしかめられそうだ。
緩みそうな頬を余所向けの笑顔に交えてごまかしつつ、横須賀は商売敵であるはずの京急、その改札を、係員に会釈をして通り抜けた。


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せっかく二次のスカさん出たってのに、なぜ一次ばかり書いているのか私は……(苦笑)。
ってことで、スカさんはぴば、まさかの第２弾、まさかのKQ編。…昨日KQ乗ったからそんな気分。
浦賀さん(KQ本線)とスカさんは、好い仲です。久里浜は…『キミノマニア』参照(宣伝・笑)
あ、念のため書いておくと、赤いスカジャンｗは制服ではありませんｗｗｗ