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でんしゃのひと萌えブログ。
遅延も萌えれば人生三倍楽しいぜ!
(毎朝デフォで数分遅れる子に乗ってますのでね…)
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【臨】たまにある朝の光景【羽白】
****************************** たまにある朝の光景 --Uetsu * Hakushin ****************************** 緩やかな目覚め。穏やかな朝。 その中にふと混じり入る別の気配に、白新はぱちり、目を開いた。 「あれ? ――え……?」 起き上がろうとした身体が、動かない。 良く見れば、腹の上には白新のものではない腕が巻き付いていて。 背後には、よく知った気配。 「え……、えぇ……っ?」 ゆうべ眠るときには、誰もいなかった。布団を敷いて、ひとり、のびのびと眠りに就いたのだ。 鍵をかけて寝ていた部屋に潜り込める人物なんて、限られている。そもそもこの気配を、白新が間違うはずがない。 けれど。 「え、なん、で……うえつ……?」 小さく問いかけてみれど、応えはない。穏やかな寝息が聞こえるだけだ。 ゆうべは夜遅くにちょっとしたトラブルがあって、羽越は新潟でも新発田でもなく、もっと北で泊まると聞いていた。 羽越の預かる路線は長い。 白新の十倍もの距離を、海の際の過酷な道を、ずっとずっと、彼は走り守り続けているのだ。 だから、新潟泊の予定が変更になるのなんてザラにあることだし、何日も会わないことだって、珍しくもない。 寂しくないと言ったら嘘になるけれど、仕方のないことで、慣れたことだから、白新は、短いおやすみのメールだけを送って、眠りに就いたのだけれど。 「羽越……? 夜、帰ってきたの……?」 何時に来たのだろう、全く気づかなかった。 羽越線内で運行トラブルがあれば、よほどの北で起きたことでない限り、基本的に白新にも影響を及ぼす。だから昨日は、白新もいろいろと対応に追われ、けっこう疲れていたのだ。羽越の疲労がそれ以上であることは想像に難くない。 疲れ果てて帰って来て、深い眠りに就いているのだろう、羽越はぴくりともせず、白新の胴体を抱え込んだ腕も、びくともしない。 「う、羽越、オレ、始発……」 そろそろ起きる時間だ。 けれど、無理に腕を解いて起きたら、羽越も起きてしまうだろう。 それに、背中に触れる温もりは三日ぶりで、少し肌寒くなってきたこの季節にはなおさら離れ難い。 「――あと十分だけだからな……?」 呟いて、手を重ねて指先を握り、再び眼を閉じることにした。 + + + + + + + + + + グコミで出した羽白本用に書いて、でもページ数の都合で削った話をこちらにうp。 朝の羽白、白新たんが大人しいバージョンです(笑)。 9月にうpろうと思ってて、忘れてた……。ので今更ですが。 たまには羽越に暴力をふるわない白新たんもアリですね(たまには、って……) PR コメントを投稿する
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