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でんしゃのひと萌えブログ。 遅延も萌えれば人生三倍楽しいぜ! (毎朝デフォで数分遅れる子に乗ってますのでね…)
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【臨】お千代ハピバ!【一次JC】
千代田線開業日、おめでとう!
京浜電車も開業おめでとう! すぐに運休したけど!(貴様)

そして空気を読まずに一次じょーちよコバナシです。
二次常磐ではなく、副都心でも丸ノ内でもなく。

だってうちのじょーが一番お千代の開業日を全力で祝ってくれそうだったから。
それはもうウザイくらいに全力で←

っつーかうちの二次常磐じゃぁ祝いにならない(苦笑)。
副都心は、本で書いたしな(Marble~)。…あんまり祝ってない感じな話になったけどな!
丸ノ内は…、当日は特別なコトはしなさそうな気がする。おめでとう、って頭クシャクシャはするかもだけど(そして嫌がられる<ツンデレお千代)。

まぁそれはさておき。
うちの一次な、がさつなじょーです。
お千代もそれに合わせてカスタマイズ(?)されてるから、これももはや一次で良い様な気がする……。

それでも良いよ、って方は、続きからどうぞ!

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Marmalade Cream
(一次:常磐×千代田)


 綾瀬の部屋に戻ると、玄関の隙間から微かに灯りが洩れていた。
 それだけで何だか面映ゆい気持ちになる。
 深呼吸をひとつして、何気ない風を装って、千代田は鍵を差し込んで回し、扉を開けた。
「おうっ! お千代、おかえり!」
 奥からは聞き慣れた声がかかる。
「常磐。声大きい。――ただいま」
 まだそんなに遅い時間ではないが、近所迷惑なことに変わりはない。
「お、悪い悪い」
 そんなセリフを、少しも悪びれた風もなく告げながら、常磐は台所からひょいと顔を覗かせた。
「お千代、こっちこっち」
 てっきり近づいてきた常磐に抱きすくめられるものと思って期待……もとい身構えていた千代田は、手招きされて、意外に思いながらも喚ばれるまま台所へと足を向けた。
「何……――って、ぅわっ!」
 ぐっと手を引かれ、厚い胸板に顔をぶつけた。眼鏡の鼻当てが食い込んで痛い。
「っちょ、常磐、眼鏡……」
「おお、そうか。悪い」
 今度は少しだけ申し訳なさそうに告げて、手をゆるめた常磐が千代田の眼鏡を取り上げた。それはそれで困る、と取り返そうとした手を捉えられ、間近に笑んだ顔が迫る。
「お千代。おかえり」
 どうしてこんなに幸せそうな顔で笑えるのだろう。
 照れるも呆れるも通り越して感心すらしたいくらいの微笑みに、千代田は素直に眼を閉じた。常磐の笑顔がさらに深くなったのを気配で感じる。
 唇に、少し乾いた、熱い、やわらかい感触。
 少し押しつけて離れ、今度は包み込むように。
 上下の唇をそれぞれ食んでから、常磐の舌が唇を割って入り込んできた。唇を開いて受け入れ、舌を触れ合わせれば、重ねた唇が笑みに緩んだのが分かる。
 うれしい、と、いちいちあからさまに表さなくても良いのに、と思うが、言っても無駄なのも分かりきっている。
『ンなこと言ったって、うれしいもんはうれしいんだから、しょうがねえだろ』
 しばらくして、何度も吸われた舌より仰向けの姿勢を続けている首が辛くなったところで、千代田は軽く常磐の胸を叩いて訴えた。
 身長差の随分とある常磐と立ったままキスをするのは、長時間だと、正直苦しい。常磐が強く抱きすくめてくるから尚更だ。
「……なんだよ、今日はまた随分可愛いじゃねえか」
「馬鹿言ってないで、いい加減放せ」
「へいへい。――もうできっから、座って待ってな」
「運ぶものあるなら運ぶよ」
「いいって。お前のお祝いなんだし」
「手持ち無沙汰なのイヤなんだよ」
「じゃあそこに置いてあるのと、冷蔵庫ん中、酒冷えてっから」
「ん、わかった」
 冷蔵庫を開けると、確かに日本酒の瓶があった。名前からして茨城のものだろう。茨城というか、……どう考えても水戸だ。
 常磐線の通る茨城・福島・宮城は、どこも米どころだけあって、地酒の種類が豊富だ。地ビールもワインも焼酎もあるぞ、と常磐は自慢げに笑うが、正直、底抜けに酒に強いこの男にとっては、どれも大して違わないのではないか、と失礼なことを思いたくもなる。
 千代田の開業祝いの晩餐は常磐が作る。
 それは、千代田が常磐と直通運転を始め、そして直通相手という以上の付き合いを始めてからずっと続いている習慣である。
 もっと食って肉付けろ、と常磐は様々な郷土料理を作ったり、あるいは買って来たりしてくれる。時々、食べ合わせとしてどうかと思うものも並んだりするが、それはご愛敬だ。
 レンコンの入ったけんちん汁も、最初は驚いたがすぐに慣れた。
 ――こんな風に過ごすのも、もう40回目になるのだ。時が流れるのは早いな、と改めて思う。
 千代田線の開業日は、12月20日。
 師走も押し迫った忘年会シーズン、夜の忙しさと言ったら常の倍ほどもあるのだが、そんな時だからこそと常磐は頑として譲らず、言いだしたら聞かない彼の性格を知っている国鉄職員が真っ先に諦め、営団職員が次いで諦め、……彼等に諦められてしまっては、千代田だけが反対するわけにも行かず――何せ常磐が早上がりを希望しているのは自分のためなのだ――おとなしく祝われることにした。ただ、『20日が金曜だった年は、夕食を作るのは21日にすること』という条件を付けるのは忘れなかった。
 今年の20日は月曜日。
 千代田の意を汲んだ常磐は、今までにも何度かあったように、19日の夜を早めに上がることにしてくれた。
 19日の夕飯を二人で食べて、そのまま朝まで二人きりで過ごす。
 日付を跨ぐ、いつもならホームか車内にいる時刻、千代田がいたのは常磐の腕の中だった。
 冬場だというのに汗を纏った胸に抱かれ、熱い楔を身の内に受け入れて。
『お千代……』
 何度言っても言い足りないのだという常磐の掠れた声に、鼓膜を、胸の奥までも震わせて。
 背中を抱けば、折れそうな力で抱き返された。二人の腹に挟まれた情熱が擦れ、また体内を穿つ楔が位置を変えて、苦しさより快感に小さく呻く。
 想いを遂げて、満たされた微笑みを向けられ居たたまれなさに視線を逸らせば、笑って胸の内に抱き込まれた。
 力強い鼓動を聞きながら、温もりに満たされて眠りに落ちる。
 贅沢で幸福な眠り方だ、と心から思う。
 開業して41年。明日から――いやもう今日からは、42年目だ。
 常磐の過ごしてきた年月には、いまだ遠く及ばないけれど。
 もう40年経てば、常磐の歴史の半分を共に過ごしたことになる。
 その時にも、同じように常磐の胸の中で眠りに就いていたい。
 一月ほど後に訪れる、彼の最初の開業日には、祝いの言葉と共に、そんな言葉を言ってやっても良い、と千代田は思った。


  fin.



はい。空気を読まず一次常磐なじょーちよの、ただのいちゃこらコバナシです。
オチはない!
ヤマもイミもない上にエロもない。っておま……。
ついでにタイトルにも特にイミはありません。ママレードクリーム、甘苦いのおいしいよね!

お千代の開業日12/20と、水戸鉄道の開業日1/16と、直通記念日4/20は一緒に過ごすのがうちの一次じょーちよのお約束です。
(※うちのじょーばんさんはモト水戸鉄道のひと。お千代は80歳年下の嫁さんですw)
うちのがさつなじょーばんは、料理作れるひとですよ。男料理な見た目だが味は保証する! そしてザル、っつかワク。その昔は一升瓶ラッパ飲みとかしてたらしいが今はしない(お千代に怒られるから←)。

明日の朝は、千代田の始発に合わせて宿舎を出て、綾瀬駅から北千住駅までの一駅を一緒に乗るんだよ(綾瀬駅4:38発。松戸始発(4:28)の北千住行き。千住で折り返して55分発の我孫子行きになる)。
常磐はそこからその日の予定によって上野または取手方面へ向かい、千代田は北千住駅の見回りが最初のお仕事です。
時と場合により、北千住駅でそのままひっそり休憩、なハメになる(笑)。

何はともあれ、お千代、開業日おめでとう!!

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