どもども、ご無沙汰してます相川です。
仕事がーとか右手がーとか左脚がーとかあったりしますが、まぁ置いといて。
28日は、お千代の新型16000系車両を見に綾瀬まで行ってきましたよ!
その後ODQのインペリアルに乗って唐木田まで行って(笑)、多摩セン戻って多摩モノ乗って上北台まで行って、立川戻ってへぎって来ましたよ!
(※へぎる=へぎそば食う)
29日は一月以上ぶりにジムに行って、帰りにバーに寄ってきましたよ(台無し)。ハピバデザートプレートをもらってしまった。びっくり。うれしかたーv
まぁそれはさておき。
遅ればせながら、東北上官、新青森延伸おめでとうございましたー&東北本線ご愁傷様でしたー(貴様)。
だがホントにご愁傷様なのは、早々に酷い遅延やら前代未聞のトラブル(乗客置き去りて)やらでお疲れな東北上官だと思います。おとうさん、ふぁい!
そんなお父さんに追い打ちをかけるように、延伸記念SSは、上官不在です(笑)。
ふつーココは東北上越とか上官本線とか書くトコだよね!
だが上越も宇都宮もちがうひとの腕の中だよ!
あまのじゃく相川です。アハハン★
それでも良い方は、下↓からどうぞ~~。
東北新幹線延伸記念、なのに東北新幹線が出て来ない話が2本。
高崎×上越、と、東海道本線×宇都宮線(東北本線)です。
『その日』を前に
<< 同僚が、逃げた先は >>
「はい、これ」
呼び出された高崎駅の控え室、今度はどんな無茶振りをされるのかと怯えつつ向かった高崎に、上司はいきなり1枚の切符を差し出した。
「は、え?」
「早く受け取る!」
「――っは、はいっ!」
慌てて受け取ると、上越はくるりと身を返した。
「必ずそれに乗ること、いいね?」
「Yes,上官!」
「用件はそれだけ」
下がって良いと言った上越は、それきり高崎を振り向こうとしない。
その背中に最敬礼をして、高崎は部屋を後にした。
真の用件は、切符を見たときから明らかだった。いや、その前から予想はしていた。
ただ、渡された切符の発着時刻を見て、予想より早いな、とだけ思う。
23時23分に高崎駅に着く、Maxたにがわ429号。
日付を越える頃には、高崎は上官の私室、寝台の上で、上官を腕に抱いていることだろう。
そして、やっぱり朝も顔を出さないつもりなのだな、と思った。
新幹線の始発は6時過ぎだ。東京駅に着くのは7時を過ぎる。
高崎は、それより始発は早いものの、いかんせん在来線だ、東京駅までは2時間かかる――そもそも乗り換えなしでは東京駅に辿り着くことすらできない、今は。
無力だな、と思う。
だが、そんな無力な自分を、他でもない自分を、あのひとが頼ってくれることを喜ばしく、誇らしくも思う。
短い夜を、あのひとが少しでも心安らかに過ごせたらいい、と、荒れ始めた空を見上げて思った。
<< 部下は、敢えて >>
思いがけない訪問者に、東海道は、瞬きを忘れた。
「あはっ、何て顔をしているんだい東海道。数少ない長所が台無しだよ」
『鳩が豆鉄砲を喰らったような顔』とはそういうのを言うんだね、と笑う宇都宮は、酷く上機嫌だ。いっそ気味が悪いほどに。
「――お前……今夜は青森じゃないのか」
「どうして? 明日僕があの地に居なければならない理由なんてひとつもない。上官や青い森への引継は疾うに終わっているしね。挨拶もちゃんと済ませてきたよ」
その言葉に、東海道はますます眉間の皺を深くした。
今日は、東北地方の天気は大荒れだったはずだ。それが今日のうちにこちらに戻れているとは、いったい何時に向こうを出てきたのか。
東海道の思考を読んで、宇都宮はまた微笑った。
「嫌だな、東海道。今時、盛岡から上野まで在来線で来る人なんてそうそう居ないよ。さらに北からなら尚更だ」
「――乗ったのか」
「乗ったよ、新幹線に。それがどうした?」
間髪入れずに返してから、宇都宮はその微笑みを少しだけ歪めた。
「乗り心地がとても良くてね、嫌になったよ。グリーン席であれじゃ、グランクラスなんてどうなることやら」
「グリーン席……!?」
「そうだよ」
「お前……」
それは嫌味なのか自虐なのか。
どちらでもあり、またどちらでもないのだろうとも思う。
「余りに乗り心地が良くて、いつまでも身体に染みついていそうで嫌なんだ。だから、もっと悦い乗り物に乗って、忘れようと思って」
「もっと良い乗り物……?」
東日本のE2やE4のグリーン席よりも、東海のN700グリーン席の方が快適だろうが、宇都宮が言うのはそういうことではないだろう。
「僕が甘えられる相手なんて、君くらいしか居ないんだろう?」
偽悪的に色を乗せて微笑んで見せた宇都宮の言い様に意味するところを知り、先ほどまでとは違う意味で顔を顰めた。
「お前な……」
「――朝、傍らに君がいれば、しっかり起きて、立ち上がって、走らざるを得ないからね」
君に無様な姿は見せたくない、と。
酷く悪趣味な自虐を呟いたのと同じ口で、誇りを見せつける。
「だからって、手加減なんかしてやらないぞ」
「それは楽しみだ」
笑って身を屈めてきた宇都宮の襟元を掴み、引き寄せた勢いで唇を合わせた。
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