『恋愛シミュレーション』
常磐×千代田（たぶん）


「……なに、これ……」
　渡された書類のタイトルを見て、千代田は思わず眉をひそめた。
「女性車両ジャーック！　の、お知らせ！」
　必要以上に節をつけて、書類を常磐が読み上げる。
「だから、なにその、女性車両ジャックって……」
「だーから、そこに書いてあんじゃん。２２日から一週間、女性車両の中吊り広告がそのゲームの宣伝で埋め尽くされるんだって」
「どうして……」
「女目当てのゲームなんだから、女がいっぱい乗ってる車両でやったほうが効率いいだろ？」
「そりゃあ、まぁ、そうだけど……」
　どうして常磐線の各駅停車でそれが実施されるのか。
　千代田の視線に気づいているのかいないのか、常磐はケイタイをいじりながら淀みない口調で説明をしてくれる。
「音楽学校に通う主人公の女が、音楽に励みながらも男達とイチャイチャするゲームらしいぜ。
　なんか、１や２とは設定をガラっと変えてるんだってさ。１・２は続き物だったけど、コレは違うし、キャラクターも声優陣も、今までのイメージとは違う役どころでさ」
「……常磐、君、どうしてそんな詳しいの……？」
「え？　サイトにそう書いてあったぜ」
　ほらこれ、と示された携帯画面には、バイオリンを構えた美少年たちの姿があった。
「ふぅん……」
　いかにも興味なさげに相槌を打つと、常磐が笑う。
「ま、男落とすゲームなんて大して面白くもないだろうけど、――そうだな、千代を落とせるゲームなら欲しいかも？　エッチするシチュエーションとか選べるの」
「いらないっ！」
「あっはは、そんなムキになんなくたっていいじゃん。ゲームなんかじゃなくっても、現実でいくらでもエッチなコトしてあげるからさ」
　含み笑いと共に抱きつかれ、思わず突き放してしまった。
「だからっ……そういうことしなくていいから！」
「えー」
「えー、じゃないよ」
「だってさ、千代田いっつもつれないからさ、もし、どっかで違う出逢い方…はないにしても、ちょっと違う声のかけ方してたら、何か違ってたかなぁとか、思わねぇ？」
「思わない」
「たとえば初対面のキスの時舌入れ…」
「常磐、いいかげん黙って」
　絶対零度並みに低くなった千代田の声色に、常磐は軽く肩を竦めてみせた。
「――ちぇー」
　拗ねた風なのは口調だけ、その顔はちっとも堪えていない。
　はぁ、とため息をついた千代田に、常磐はまた小さく笑った。
「ま、どんな始まり方してどんな途中経過があったとしても、千代田はオレのもんだってのに変わりはないからね」
「…………」
　もはや何も言う気にもなれず、またため息をつくと、満足げな顔の常磐にネクタイを引っ張られ、有無を言わさず唇を奪われた。

　Fin.

はい。しょうもないじょーちよコバナシ(しょうもない、て)。
比較的愛のありそうな２ＪＣ。比較的とか…もう…。
てゆかうちのＪＣは初対面で常磐はお千代ちゃんの唇を奪ってます、しかも舌入れたらしいコイツ。
(むろん日比谷＆京浜の見てる目の前←)

ていうかじょーちよにかこつけて(？)ネオロマな話題なんですが。

金色のコルダ３、２／２５発売！

女性車両ジャックってのはマジであったらしいです。
２／２２～２８なので、もう終わっちゃってますが…。
じょーちよラインのほか、りんさいラインとか中央総武とかＴＸとか青梅＆五日市とか。
……どうして横浜らへんの電車にはないのか。
(コーエーさんの城(本社)は横浜)

コルダ３、どころか１も２もやってなかったりするアイカワですが(コミックスは途中まで読んだ)、３はなんかガラっと変わってますよ！
遙かのときも、１・２と３とでがらりと変わりましたが、うん、それ以上だねこれは。
ていうか、え、音楽ものだよね…？みたいな、キャラが。演出が。
ていうか英朗えろいんじゃワレェ～！とか叫んでもいいですか。
っつか私を狙ってるとしか思えない髪型の人がいるんですけど何の罠、しかも声紀章だし！　っつか紀章＆英朗！？　神戸め……！！！！
他にもＦの声のひと(岸尾)が「オレ、誉められて伸びるタイプだから☆」とか言ってくれちゃったりしてくれてます…ちくしょう…。

コーエー　ネオロマンスシリーズ
『金色のコルダ３』(ＰＳＰ／ＰＳ２)

http://www.gamecity.ne.jp/corda3/

ていうか千代を落とせるゲームがあるなら、千代の性格を選べればいいと思うよ。
強気・元気・内気、とか(それはアンジェ２)。
ていうか元気な千代田って…(笑)。
ちなみに『Marble Chocolate』には、強気と内気と病気(違)と冷気(え？)な千代田がいます。