私!←
と、ねるたん!
ってわけで。
実は私、♂店員ことふぁねるさんと誕生日が一緒だったりします。
羨ましいだろぉ。←
だから、ってわけじゃないけど、ねるたんハピバコバナシ、書いてみました。よ。
smiley*2関西組で、ねるたん総愛され。
仲良し仲良し。
仲良しさん設定でもBL解釈してもどちらでもOK、なものを書いたつもり。
※ご注意※
この先にある物語は、創作工房/ツーファイブ様から発売されているCD【ホストクラブsmiley*2】の二次創作になります。
実際の歌い手様方とは一切関係ありません。
制作・発売元様、また歌い手様へのお問い合わせや報告等はしないでくださいますよう、お願いいたします。
美声のホスト達☆の設定を知りたい方は、下のバナーからどうぞ。
――眠らない街、大阪ミナミ、難波。
ここに、心の綺麗な人にしか見えないホストクラブ、【Smiley*2】はある。
一夜の夢を紡ぎ出すのは、聴くものを虜にする美声のホスト達。
これは、そんな彼等の、閉店後のささやかな一幕――
「ふぁーねーっる君ッ♪」
あーそびーましょ、とでも続きそうな音程が三重奏で背後から聞こえ、帳簿の確認をしていたふぁねるは反射的に身震いをした。
「――何、その猫撫で声……」
査定交渉なら応じないよ、と暗に込めて言えば、並んでいた三人――ASKにコゲ犬、そしてGeroが、顔を見合わせて笑った。
「違う違う、そうじゃなくって、さ」
そして三人目配せの後。
「ねるたん、ハッピーバースデーイ!!」
一斉にクラッカーが弾け、ふぁねるは色とりどりの細い紙テープに包まれていた。
「え……? ――あ、そうか……」
今日は27日では、と言おうとして、店じまいをして片付けをしていると言うことは、既に日付を跨いで28日、ふぁねるの誕生日になっているのだと気づく。
「もう誕生日を祝ってもらう年でもないんだけどな。――まぁ、ありがと」
20歳のときには、これでおおっぴらに酒が飲めると祝い酒を兄と飲んだが、それ以降は、誕生日にこれといった思い出はない。ただASKが毎年、おいしいスイーツをご馳走してくれるくらいだ。
それが、こんなサプライズをしてもらえるなんて。
「何だか……照れるな……」
大切に思われているのだと。
そう感じるのは、嬉しく、そして面映い。
小声で呟いた言葉は、三人に聞こえてしまったようだった。
「あー、ふぁねる赤くなってる!」
真っ先にコゲ犬が叫び、ASKが例によって「ふぁねる可愛い」を連発し、Geroまでが「おおっ、スーパーでれねるタイムなう!」などと言い出す始末。
「っ……! い、いいからっ、早く片付けろよ。店じまいできないだろ!?」
「もう終わってるよ。あとはふぁねるだけ」
くるりと向けた背を、ASKの声と体温が包み込む。
驚いている間に抱き上げるように立たされて、ついて行けずによろけたところを支えながら、頬に笑いの吐息が触れた。
「皆で、ふぁねるの誕生日パーティーしたいな、って」
「チャーハン食おうぜ、チャーハン!」
「誰が作るんだそれ」
「そらーやっぱりねるた…って、あ……」
「主役に飯作らせてどうすんだこのバカGero!」
前方の大小犬コンビの掛け合いに呆れつつ、背後のASKを振り仰ぐと、にっこり特上の笑顔が返る。
「ねるたんのチャーハンが世界で一番旨いんやけどな……。仕方ない! ここはこのGero様が……」
「祝いにならないからヤメロ」
Gero以外の三人の声が揃った。
「はぁ……わかったよ。俺が作るから」
「マジで!? やったネ!」
「材料買ってかないといけないよな。作るのは……チャーハンと、カルボナーラと、フライドポテトと……」
指折り数えていると、後ろからASKに手を押さえられた。
「心配ご無用。それならすでに用意してあります。もちろん、ふぁねるの好きなお店のケーキもね」
「え……」
「さっすがASK!」
「ASKくん、君もたまにはやるじゃないか!」
「っていうか、ASKも俺に作らせるつもりでいたんじゃないか……」
「まさか。俺とコゲとで作るつもりだったよ。その間ふぁねるにはGeroの見張りをしておいてもらって」
「見張りっておまっ……」
「でも、ふぁねるが作ってくれるんなら、その方が良いな」
「はいはい、作るから、いい加減放せって」
「ちぇ、残念。――ああそうだ。東京の皆からも、誕生日プレゼント預かってるんだ」
「え……?」
驚くふぁねるの前に、ばさり、大きな花束が差し出された。
「まずはこれ。蛇足さんから」
「はぁ……」
さすが、とでも言えばいいのか。だが男がこんな一抱えもある花束をもらっても、困惑するばかりだ。
「で、これがclearさんから。ホテルsmiley25のアフタヌーンティーセットのご招待、ペアチケット」
「え……あ、こないだ行ってみたいって言ったの、覚えてくれてたんだ……」
「それからこれが、ぽこたさんから」
「なんだろう? ……ファー付の手錠…と……ってこれ…――オトナノオモチャ……?」
パッションピンクの紙袋を開けて出てきたものに、四人そろってため息をつく。
「最後にこれ、むっちから」
「あ、一味唐辛子だ! さっそくこれ、今日作るチャーハンとカルボナーラとフライドポテトに……」
「ぎゃー待った待った待った!! フライドポテトはふぁねるの分真っ赤にしてもいいから、チャーハンとカルボナーラはやめて!」
「えー……おいしいのに」
「いやいやいや、おいしいとかおいしくないとかでなく、っつうか辛い通り越して痛いからやめて!」
「ほ、ほら! せっかくのプレゼントなんだから、その一味はふぁねるが全部食べないと!」
「そんな必死にならなくても。冗談だよ」
必死な顔の三人に、そう言うと、三人は揃って安堵の息をついた。
「――さぁさ、皆、そろそろ行くよ」
気を取り直したASKがパンパンと手を叩いた。
いつものように戸締まりをして、鍵をかける。
ただ、少し違うのは、施錠する自分を待つ皆の手に、東京の皆からのプレゼントと、その贈り主達と同じように、自分の誕生日を祝いたいと思ってくれる気持ちがあるということ。
改めてその幸せを噛みしめて、ふぁねるは鍵を確かめ、仲間達を振り向いた。
Fin.
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
どうしてこうなった。←
皆にねるたんのほっぺにチューしてもらおうと思ったのに!
そして、最初に思い浮かんだ時はげろねる風味だったはずなのに、見事にあすねる風味になっている謎(笑)。
だってあすけさん書きやすい…。猫っかわいがりww
ツンデレにゃんこは、大小わんこと飼い主さんに、愛されまくってますw
秋口くらいから、ひっそり書いてひっそりうpする気でいたんだ。
でも、今月、とても嬉しいことがあったので、るんるん気分で書いて、るんるんうpしちゃいます。
smiley*2オフィシャルさんと、あすけさんとこげたんは同人活動に対して黙認の姿勢でいてくれるようだし。
(つぅか本人に許可問い合わせとかマジありえねぇw)
そのご厚意に、甘えて。
多分にBL解釈されるだろうことが予想される設定のCDに参加していることを都合の良いように受け止めて。
この空の続く場所に、今もあなたがいる。
今も、いて、笑ってくれている。そうわかったから。
……いや、今は口内炎痛くてあんまり笑えてないかな?(笑)
つーかお菓子食い過ぎだし。辛いものも食い過ぎだし。野菜食え野菜を。
ってここで言っても届かないけど。
いつか、また、あなたの歌声を聴ける日が来ることを祈って。
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