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でんしゃのひと萌えブログ。 遅延も萌えれば人生三倍楽しいぜ! (毎朝デフォで数分遅れる子に乗ってますのでね…)
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【臨】あたたかな冬の夜【たかとき・たかうつ・ジュニうつ・山京】R15
あい。あらためて。

あけましたかさき←


こないだかやさんからもらたメールのタイトルが可愛かったのだw
そして今また、たかときブーム中。

ってことで、今年最初のコバナシ投下は、たかときです。
――と思っていたら、他のcpも出来た。

カオスでスミマセン。
・たかとき編
・たかうつ編+ジュニうつ編(前半同じ)
・山京編
の3本っつか4本です。
苦手CPがある方は適当に飛ばしてください。

微エロいので一応、R-15くらい。


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あたたかな冬の夜

~たかとき編~

「前から思ってたけどさぁ……、君って、体温高いよねぇ……」
 あったか~い、と毛布に顔を擦りつけるような調子で、高崎の身体に腕を回して上越は呟く。
「これからの季節は手放せないね」
「それって……湯たんぽ代わりってことですか…?」
「う~ん、そうだなぁ……」
 わざとらしく首を傾げてみせれば、困った気配。
「でも湯たんぽはあったかいだけだけど、君はあったかいし気持ちイイし、僕の言うこと聞いてくれるし?」
 上目遣い、悪戯っぽく笑ってみせれば、顔を赤くして息を詰まらせ、高崎がふいと顔を背ける。
「……そんなの、当たり前です」
「そう? じゃあ――もっとして?」
「っ……」
 言葉と同時に指を絡め合わせれば、狼狽えた高崎がさらに顔を赤くした。あまりにも初心な反応に、思わず吹き出してしまう。
「この程度で恥ずかしがっててどうすんのさ。いつももっと恥ずかしいことしてるのに」
「……そ、です、けど……」
「けど?」
「何度したって、緊張するし、ドキドキするし、――……」
 大きな深呼吸の後、ぎゅ、と指先を逆に絡め取られた。
「上官」
 熱く掠れた声。
 それだけで、身の内がせつなく震える。この温もりを、灼けるほどの熱さを、もっと欲しいと。
 高崎はきっと、身体だけでなく、心の温度も高いのだろう。
 だから、上越の冷え切った、凍り付いた心さえもこうして融かして。
「好きです」
 色めいた誘いには赤くなって目を逸らすのに、こんな時の高崎は、上越をまっすぐ見つめてくる。上越の心の奥底までも、その想いを届けるかのように。
「――うん」
 ただそれだけを応えると、熱い腕に、痛いほどに抱きしめられた。

 


~たかうつ編~

「高崎って、あったかいよね。気持ちいい……」
 うっとりと呟いて、宇都宮は伸ばした腕を高崎の首に回し抱き寄せた。
「あ? なんだよ、いきなり」
 甘えて擦り寄ってくる猫のような仕草に、高崎の瞳が怪訝そうに瞬く。
「ふふっ。ちょっとね、甘えてみたくなったんだ」
 人恋しい季節だしね、と宇都宮は、笑みを浮かべたまま瞳を悪戯っぽくきらめかせる。
 高崎の顔が、怪訝から不審に近くなった。
「お前がそういうカオするときって、ロクなことねぇよな」
「そんなことないよ」
「――で? 今日はなんだよ?」
 反論には取り合わず、高崎は話の先を促した。眉を一瞬顰めて、宇都宮が言を継ぐ。
「ほんとにただ、君の身体があったかくて気持ちいいって言ってるだけだってば」
 しばらく宇都宮の顔を間近で見つめ、高崎は軽く息をついた。
「……ま、そういうことにしておいてやってもいいけど」
「そういうことなんだってば」
「はいはい。――もう寝ようぜ。これ以上起きてっとハラ減りそう」
「お腹空きそうなこといっぱいしたからねぇ」
「黙れっつの。――ほら、寝るぞ」
 宇都宮の頭を抱き寄せ視界を塞ぐ。口を噤み、自分も眼を閉じれば、すぐに睡魔に呑み込まれる。
 こうしていれば、寝付きの悪い宇都宮でも、少しは早く眠れるだろう。
 そんなことを意識するより先に、高崎は眠りの淵へと沈んでいった。

 


ジュニうつでも似たようなやりとりしてそうですが。
でもジュニアだと、きっとこう↓
(前半省略。語尾違うけど(ジュニアのが丁寧、と思う)やりとり的に同じだから)

 

「いいから黙れ。――ほら、寝るぞ」
 宇都宮の頭を抱き寄せ視界を塞ぐ。口を噤み、眼を閉じて、努めて呼吸を穏やかにした。
 寝付きの悪い宇都宮だが、東海道の寝息と心音を聞いていれば少しは安心して眠れると、知っているからだ。
 脆さと毅さを、ギリギリのバランスで保っているこの相手に、どうすれば頼ってもらえるか。――いや、頼るとか甘えるとか、そんな言葉を使うこと自体を厭うだろう。
 自身の誇りと同じくらい、もしかするとそれ以上に、胸に抱く相手の誇りを守りたいのだと、実際に口にしたら鼻で笑われるのは必至だ。
 宇都宮が動かないのは、観念したのか本当に寝ているのか。
 だが確かめることはしない。
 どちらでも、しばらくの後には同じ夢の中だ。
 せめて少しでも風除けの助けになればと願いながら、東海道は静かに呼吸を繰り返した。

 

 

~山京編~

「山手って、あったかいよね……」
 傍らで横になっていた京浜東北が、こちらを向いて身を寄せてきた。
「寒い……?」
 布団に隙間が出来て冷気が入り込んでしまっただろうか。山手は京浜東北の身体越し、布団の端を引き上げた。
「ううん、そうじゃないけど。――山手が、あったかくて気持ちいい」
 肩口に顔を擦り寄せられ、山手の鼓動が大きく跳ねる。顔が赤くなったことが自分でも分かる。頬が熱い。
 身体もきっと温度を増したのだろう、触れている京浜東北に伝わらないはずはなく、京浜東北が小さく息を洩らして笑ったのが分かった。
「――山手」
 京浜東北の声が、山手の名を呼ぶ。
 少しだけ色を乗せた、夜だけの、ふたりきりの時だけの声。
「山手……ドキドキしてる……」
「っ……、うん……」
 胸元に触れた手のひらは、ずいぶんと冷たく感じられた。自分が熱いのか、彼が冷えてしまったのか。
「……僕もだよ」
 小さく呟いた彼に手を取られ、そのまま胸に押し当てられる。触れた肌は、山手の手のひらと同じくらいの温度で、確かに、いつも触れるときより少し、鼓動が早かった。
 京浜東北の、こころの音、いのちの音。
 そう思うだけで指先がじんと痺れる。
 唇が、震えた。
「京浜東北……」
 名前を口にすれば、勝手に涙が滲んでくる。引き留めるように、大きく息を吸って、胸元に触れる京浜東北の手に自分の手を重ねた。
 指先を握り締めれば、きゅと握り返される。
 さらに握り返して、指を絡め、その指先に口づける。
 一見した印象からは意外に思うが、京浜東北の手は山手よりも荒れている。あまり酷いと何かあってお客様の目に触れた時に良くないからと、気づいた時にハンドクリームを付けるようにはしているそうだが、限度があるらしい。
 けれどそれは、京浜東北がそれだけ日々の業務に心を注いでいる証でもある。山手が内回り人形のためと言いながらその実、ささやかな自己満足と、いくらかの後ろめたさと京浜東北のために、手指の手入れに気をつけているのとは対照的だ。
 押しつけていた唇を離すと、手を引かれ、今度は京浜東北の唇が山手の指先に触れた。
 思わず唾を飲み込むと、鼓動よりも大きく音がした気がしていたたまれなくなる。
 顔を上げた京浜東北が、微笑んで、そのままそうっと瞳を閉じた。

 

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きゅんきゅんv
少しは皆があったかくなれますように!(笑)

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